出雲大社の「大しめ縄」を徹底解説！知っていると100倍楽しめる秘密の場所と見どころ

島根県にそびえる出雲大社は、縁結びの神様として多くの参拝者が訪れる、日本を代表する古社の一つです。その中でも特に目を引くのが、巨大な「大しめ縄」。ただ見るだけでなく、その背景にある物語や意味を知ることで、出雲大社の参拝がもっと深く、感動的な体験になりますよ！

大しめ縄があるのは「神楽殿」！意外な場所の秘密

出雲大社の大しめ縄といえば、多くの人が真っ先に思い浮かべるシンボルですよね。実は、この大しめ縄があるのは、皆さんが想像する「ご本殿（拝殿）」ではないんです。正解は、ご本殿を正面に見て左手側にある**「神楽殿（かぐらでん）」**に飾られています。

この神楽殿は、ご祈祷や結婚式などが行われる、比較的新しい建物ですが、その存在感は抜群。長さはなんと13.6メートル、重さは驚きの5.2トンにも及びます！これは、隣にある拝殿のしめ縄（長さ約6.5メートル、重さ約1トン）と比べても圧倒的な大きさ。その巨大さから、自然と目を奪われること間違いなしです。

出雲大社ならでは！「逆向き」しめ縄の深い意味

しめ縄は、神聖な場所と俗世を隔てる「結界」の役割を持つ、古くから伝わる日本の伝統的な飾りです。一般的な神社のしめ縄は、正面から見て「右が太く、左が細い」のが普通ですよね。しかし、出雲大社のしめ縄は、なんと**「左が太く、右が細い」**という、真逆の作りになっているんです！

これには、出雲大社ならではの深い意味が込められています。神道の世界では、左が上位、右が下位と考える思想があり、出雲大社ではこの考え方を重んじているからこそ、しめ縄もその向きに合わせて作られていると言われています。この独特のしめ縄は、他ではなかなか見ることができない、出雲大社を訪れるからこそ体感できる貴重なポイントです。

そして、この神楽殿の大しめ縄は、出雲大社の主祭神である「大国主大神（おおくにぬしのおおかみ）」の力が外へ漏れ出さないようにするための結界としても祀られているとされています。神様のパワーが詰まった神聖な場所を守る、大切な役割を担っているんですね。

大しめ縄をより楽しむための豆知識

大しめ縄を見る際は、ぜひその大きさと精巧な作りに注目してみてください。約5年に一度、新しいしめ縄に架け替えられます。その作業は、多くの人々の手によって、職人技と伝統が脈々と受け継がれていることを感じさせてくれます。

また、大しめ縄にはかつて、お賽銭を投げ入れる習慣がありました。しめ縄にうまくお賽銭が刺さるとご利益があると言われ、たくさんの硬貨が刺さっている時期もありましたが、しめ縄の傷みや安全上の問題から、現在では投げ入れは禁止されています。もし訪れた際に、しめ縄の隙間にお賽銭が見えても、投げ入れは控えるようにしましょう。

出雲大社の大しめ縄は、ただ大きいだけでなく、その向きや背景に深い意味が込められています。これらの豆知識を知ることで、きっとあなたの出雲大社参拝が、より一層記憶に残るものになるはずです。神聖な空気に包まれながら、ぜひこの特別な大しめ縄のエネルギーを感じてみてくださいね。