結婚式に必須！袱紗（ふくさ）の色・柄からご祝儀の包み方まで徹底解説
結婚式にお呼ばれした際、「ご祝儀、どうやって渡すのが正しいの？」と悩んだことはありませんか？実は、ご祝儀袋をそのまま手渡しするのはマナー違反。そこで登場するのが「袱紗（ふくさ）」です。
袱紗は、大切なご祝儀を汚れや水引の崩れから守り、相手への敬意を示すためのアイテム。スマートに使いこなせれば、あなたの印象もグッとアップします。
今回は、結婚式で使える袱紗の色や柄選びのポイントから、ご祝儀の正しい包み方、渡し方まで、袱紗に関するあらゆる疑問を徹底的に解説します。これを読めば、あなたも結婚式のマナー美人になれること間違いなし！
袱紗（ふくさ）って何？なぜ結婚式に必要なの？
袱紗とは、金封（ご祝儀袋や香典袋など）を包むための小さな布のことです。もともとは貴重品や贈答品を埃や汚れから守るために使われていました。現代では、単なる保護の役割だけでなく、相手への丁寧な気持ちや心遣い、そして敬意を表すための大切なマナーアイテムとして認識されています。
結婚式というお祝いの席で袱紗を使うことは、次のような意味合いがあります。
慶事への心遣い: 大切なご祝儀を丁寧に扱い、お祝いの気持ちを最大限に表現します。
汚れや折れから保護: ご祝儀袋の水引が崩れたり、袋が汚れたりするのを防ぎます。
格式の高さ: フォーマルな場にふさわしい、きちんとした印象を与えます。
マナーへの配慮: 日本の伝統的な礼儀作法を重んじる姿勢を示します。
ご祝儀は、結婚する二人への「おめでとう」の気持ちを込めた大切な贈り物。だからこそ、袱紗を使って丁寧に渡すことが、大人としてのマナーと言えるでしょう。
結婚式で使える袱紗の色と柄の選び方
袱紗には様々な色や柄がありますが、結婚式のような慶事（お祝い事）にふさわしいものを選ぶことが大切です。
慶事にふさわしい色
お祝い事である結婚式では、華やかさや喜びを表す色を選びましょう。
暖色系: 赤、エンジ、朱色、ピンク、オレンジなど。
明るい色: 金色、シルバー、シャンパンゴールドなど。
定番色: 紫色（慶弔両用で使える便利な色です）。
特に男性は紺色やグレー、深緑など、落ち着いた色味でも問題ありません。ただし、黒一色の袱紗は弔事（お悔やみ事）用ですので、結婚式では避けましょう。
慶事にふさわしい柄
柄についても、おめでたい意味合いを持つものや、フォーマルな場にふさわしいものを選びます。
無地: 最もフォーマルで、どんな場面でも間違いありません。迷ったら無地を選びましょう。
慶事柄: 鶴、亀、松竹梅、鳳凰、七宝、吉祥文様など、お祝い事にふさわしい伝統的な柄。
控えめな柄: 織り柄や地模様で、光の加減で subtly 見える程度のもの。
フリルやレースが多すぎるもの、キャラクター柄などカジュアルすぎるものは、結婚式の厳粛な雰囲気に合わないため避けましょう。
避けるべき色と柄
黒一色: 弔事用なので、結婚式には不適切です。
寒色系: 青、緑、グレーなどでも、暗すぎる色味は避けましょう。
派手すぎる柄: ギラギラしすぎているもの、カジュアルすぎるプリント柄はNGです。
弔事柄: 蓮（はす）の花や菊など、お悔やみ事を連想させる柄は避けましょう。
袱紗の種類と使い分け
袱紗には、主に「包むタイプ」と「挟むタイプ」の2種類があります。
1. 包むタイプ（風呂敷型袱紗）
一枚の布でご祝儀袋を包むタイプです。最も伝統的で、より丁寧な印象を与えます。
メリット: どんなサイズのご祝儀袋にも対応しやすい。より丁寧な印象を与える。
デメリット: 包むのに少し手間がかかる。不慣れだとスマートさに欠けることも。
2. 挟むタイプ（金封袱紗・台付き袱紗）
ご祝儀袋を挟み込むようにして使用するタイプです。手軽でスマートに扱えます。
金封袱紗: ポケット状になっており、ご祝儀袋を差し込むだけで使えます。
台付き袱紗: 金封袱紗に、ご祝儀袋を乗せる台が付いているタイプです。台に乗せることで、ご祝儀袋がよれるのを防ぎ、より丁寧な印象になります。
メリット: 簡単に扱える。スマートに渡せる。
デメリット: ご祝儀袋のサイズによっては入らない場合がある。
どちらのタイプを選んでもマナー違反ではありませんが、より丁寧な印象を与えたい場合は包むタイプ、手軽さやスマートさを重視するなら挟むタイプを選ぶと良いでしょう。
ご祝儀の正しい包み方・渡し方【袱紗使用】
袱紗の準備ができたら、次はいよいよご祝儀の包み方と渡し方です。
包むタイプ（風呂敷型袱紗）でのご祝儀の包み方（慶事の場合）
袱紗には、右開きと左開きがありますが、慶事の場合は「右開き」が基本です。
袱紗をひし形に広げ、真ん中よりやや右寄りにご祝儀袋を置きます。（水引が上になるように）
まず右の角を折り、ご祝儀袋にかぶせます。
次に下の角を折り上げます。
続いて上の角を折り下げます。
最後に左の角を折り、余った部分を内側に折り込みます。
これで完成です。
袱紗でのご祝儀の渡し方
受付で自分の順番が来たら、袱紗を右手で持ち、左手を添えて両手でご祝儀袋を取り出します。
袱紗を軽くたたみ、ご祝儀袋の下に敷くようにして持ちます。（相手から見て、ご祝儀袋の表書きが正面になるように）
「本日はおめでとうございます」など、お祝いの言葉を述べながら、両手で相手に差し出します。
この一連の動作をスムーズに行うことができれば、よりスマートで洗練された印象を与えられます。
金封袱紗・台付き袱紗での渡し方
金封袱紗や台付き袱紗の場合は、ご祝儀袋を袱紗から取り出し、袱紗をたたむか、ご祝儀袋の下に敷いて渡します。基本的な渡し方は包むタイプと同じです。
袱紗に関するよくある疑問
Q. 袱紗はどこで買える？
A. デパートの和装小物売り場、礼服売り場、文房具店、東急ハンズやロフトなどのバラエティショップ、オンラインストアなどで購入できます。最近では100円ショップでも見かけることがありますが、フォーマルな場であることを考えると、品質の良いものを選ぶのがおすすめです。
Q. 袱紗の代わりにハンカチでも大丈夫？
A. 基本的にNGです。ハンカチは本来の袱紗の代わりにはなりません。急な場合はやむを得ないかもしれませんが、フォーマルな場では適切な袱紗を用意するのがマナーです。
Q. 結婚式のご祝儀はいつ渡すの？
A. ゲストとして参列する場合、受付で渡すのが一般的です。もし受付がない場合は、新郎新婦の親御さんや、当日お手伝いされている親族の方に直接渡しても構いません。
Q. 袱紗は香典にも使える？
A. 慶弔両用（どちらにも使える）の袱紗であれば、香典にも使えます。ただし、慶事用（明るい色や華やかな柄）の袱紗は香典には使えません。慶弔両用は紫色が一般的で、柄も無地や控えめなものがほとんどです。香典を包む際は、慶事とは逆の「左開き」で包むのがマナーです。
まとめ：袱紗で気持ちを伝えるスマートな大人に
結婚式で袱紗を使うことは、単なる形式ではなく、新郎新婦へのお祝いの気持ちを丁寧に伝えるための大切な心遣いです。正しい袱紗を選び、美しい包み方と渡し方をマスターすることで、あなたはきっと、周りからも一目置かれる素敵なゲストになれるでしょう。
ぜひ今回の解説を参考に、自信を持って結婚式に臨んでくださいね。