【モンシロチョウの幼虫を育てよう!】準備から羽化まで徹底解説!
春になるとひらひらと舞うモンシロチョウ。幼虫から育てて、美しいチョウになるまでを見守るのは、子どもから大人まで楽しめる感動的な体験です。でも、「どうやって育てたらいいの?」「何に気をつけたらいいの?」と不安に思う方もいるかもしれませんね。
この記事では、モンシロチョウの幼虫を育てるために必要なものから、日々の飼育方法、そして羽化までの注意点まで、分かりやすく解説していきます。さあ、あなたも一緒にモンシロチョウの命の不思議を観察してみませんか?
モンシロチョウの幼虫、どこで見つけられる?
モンシロチョウの幼虫を見つけるには、アブラナ科の植物を探すのが一番の近道です。
キャベツ
ブロッコリー
小松菜
カブ
大根
などの葉っぱの裏側をよーく見てみましょう。小さな緑色の幼虫がいたら、それがモンシロチョウの幼虫です! 卵は白っぽい小さな粒で、葉の裏に産み付けられていることが多いですよ。
飼育に必要なものを揃えよう!
幼虫を飼育するために、特別なものはほとんど必要ありません。お家にあるもので代用できるものも多いですよ。
1. 飼育ケース
透明で通気性の良いものがおすすめです。プラスチック製の虫かごや、水槽などが適しています。フタには小さな穴が開いているものを選びましょう。空気の入れ替えができないと、幼虫が窒息してしまう可能性があります。
2. エサとなる葉っぱ
モンシロチョウの幼虫は、アブラナ科の植物の葉しか食べません。幼虫を見つけた植物の葉を、毎日新鮮なものに交換してあげましょう。スーパーなどで購入したキャベツなどを使う場合は、農薬がついていないか注意が必要です。心配な場合は、家庭菜園や道の駅などで手に入れた無農薬のものが安心です。
3. 霧吹き
葉っぱが乾燥しないように、霧吹きで湿らせるために使います。幼虫に直接水がかからないように注意してください。
4. ピンセット、筆など
幼虫やフンを移動させたり、掃除したりする時にあると便利です。
5. キッチンペーパーや新聞紙
ケースの底に敷いておくと、フンの掃除が楽になります。
幼虫のお世話、どうすればいい?
幼虫のお世話は、毎日の観察がとても大切です。
1. エサの交換
幼虫は食欲旺盛! 毎日新しい葉っぱに交換してあげましょう。食べ残した葉っぱは乾燥して硬くなり、幼虫が食べにくくなるだけでなく、カビの原因になることもあります。
ポイント:
葉っぱは水で軽く洗ってから与えましょう。
茎の部分を湿らせたキッチンペーパーで包み、ペットボトルなどに挿しておくと、新鮮さを保ちやすくなります。
幼虫が葉っぱから落ちてしまわないように、優しく扱ってくださいね。
2. 飼育ケースの掃除
フンが溜まってきたら、こまめに掃除をしましょう。フンを放置すると衛生的にも良くありませんし、病気の原因になることもあります。
掃除の仕方:
幼虫が葉っぱについている場合は、葉っぱごと別の場所に移します。
底に敷いたキッチンペーパーや新聞紙を取り除き、新しいものと交換します。
ケースの内側も、必要に応じて拭き取りましょう。
3. 幼虫の観察
幼虫は成長するにつれて、何度か脱皮を繰り返します。体が大きくなり、色が濃くなるなど、変化を観察してみましょう。フンが大きくなるのも成長のサインです。
注意点:
幼虫はとてもデリケートです。必要以上に触らないようにしましょう。
急激な温度変化は避け、直射日光の当たらない、涼しい場所で飼育してください。
さなぎになるまでと、羽化の瞬間!
幼虫は何度かの脱皮を繰り返し、やがて終齢幼虫(最後の幼虫の段階)になります。そして、いよいよさなぎになる準備を始めます。
1. さなぎになる前の変化
終齢幼虫になると、エサを食べるのをやめ、ケースの壁やフタなど、体の色に似た場所を探してじっとして動かなくなります。フンも出なくなります。この状態になったら、さなぎになる準備に入った証拠です。
ポイント:
幼虫がさなぎになりやすいように、ケースの中に割り箸などを立ててあげると、そこにぶら下がってさなぎになることがあります。
幼虫がさなぎになるのを妨げないよう、この時期はなるべくケースを揺らさないようにしましょう。
2. さなぎの期間
さなぎになると、最初は柔らかいですが、次第に硬くなります。色は緑色や茶色など、環境によって変化します。さなぎの期間は、一般的に1週間から10日程度ですが、気温によって変動します。この間は、エサは不要です。
3. 羽化の瞬間
さなぎの殻が透明になり、チョウの羽根の色が見えてきたら、羽化が近いサインです! 羽化は早朝に行われることが多く、あっという間に終わってしまいます。見られたらラッキーですね!
羽化した後の注意点:
羽化したばかりのチョウの羽根はまだ柔らかく、乾くまでに時間がかかります。無理に触ったり、動かしたりしないようにしましょう。
羽根が完全に乾いたら、花畑や公園など、チョウが暮らせる自然の中に放してあげましょう。
モンシロチョウの飼育で注意したいこと
農薬に注意!
屋外で捕獲した幼虫や葉っぱには、農薬が付着している可能性があります。農薬は幼虫の命に関わるため、十分に洗い流すか、無農薬の葉っぱを与えるようにしましょう。
乾燥と湿気に注意!
乾燥しすぎると幼虫が弱ってしまいますが、湿気すぎるとカビが発生しやすくなります。適度な湿度を保つように心がけましょう。
直射日光を避ける!
夏の暑い時期は特に、直射日光が当たるとケース内の温度が上がりすぎて、幼虫が弱ってしまいます。風通しの良い、涼しい場所で飼育してください。
フンはこまめに掃除!
フンを放置すると不衛生なだけでなく、病気の原因になることもあります。清潔な環境を保つことが大切です。
むやみに触らない!
幼虫はとてもデリケートです。必要以上に触るとストレスを与えてしまい、弱ってしまう可能性があります。観察は優しく行いましょう。
まとめ:命の尊さを学べる素晴らしい体験!
モンシロチョウの幼虫を育てることは、小さな命が成長し、姿を変えていく過程を間近で観察できる、貴重な体験です。子どもたちにとっては、生き物の不思議さや命の尊さを学ぶ素晴らしい機会となるでしょう。
この記事を参考に、ぜひモンシロチョウの幼虫飼育にチャレンジしてみてください。きっと、感動的な羽化の瞬間に立ち会うことができるはずです。