あの偉人も実は副業の達人!?意外な才能と稼ぎ方から学ぶ、現代に通じるヒント
「偉人」と聞くと、歴史の教科書に載っているような、一つの分野で大きな功績を残した人物を思い浮かべますよね。でも、実は彼らの中には、本業とはまったく違う「副業」を持っていた人がたくさんいたんです。
今回は、知ればきっと誰かに話したくなる、そんな偉人たちの意外な副業と、彼らがなぜ副業をしていたのか、そのマインドに迫ります。
意外な副業を持っていた歴史上の人物たち
私たちが知っている顔とは違う、もう一つの顔を見てみましょう。
1. 徳川家康:権力者にして「薬師」
戦国の世を終わらせ、江戸幕府を開いた徳川家康。強大な権力を持っていた彼ですが、実は薬の調合という意外な副業を持っていました。
健康オタクで知られる家康は、自ら薬草を研究し、薬を調合するほどの熱心さでした。特に有名なのが、腹痛や吐き気などさまざまな病気に効くと言われた「万病円(まんびょうえん)」。鷹狩りの際には、体調を崩した家臣に自らこの薬を飲ませたという逸話も残っています。
天下人としての激務を乗り切るための健康管理術が、いつしか人々の役に立つ立派な副業になっていたのですね。
2. レオナルド・ダ・ヴィンチ:天才芸術家にして「軍事技術者」
『モナ・リザ』や『最後の晩餐』で世界的に有名なレオナルド・ダ・ヴィンチ。彼が画家であり、科学者であったことはよく知られていますが、実は軍事技術者としても活躍していました。
当時の富裕なパトロンたちは、戦争に勝つための武器や技術を求めていました。ダ・ヴィンチは、その期待に応えるように、戦車や巨大な弩(いしゆみ)、さらには潜水艦の原型のようなものまで、さまざまな兵器の設計図を大量に残しています。
芸術と科学、そして軍事という、一見バラバラな分野の知識を組み合わせることで、彼は時代の最先端を走る才能を発揮していたのです。
3. ベンジャミン・フランクリン:アメリカ建国の父にして「印刷業者」
アメリカの100ドル札の肖像にもなっているベンジャミン・フランクリン。彼は政治家、外交官、科学者として活躍しましたが、そのキャリアの出発点は印刷業者でした。
貧しい家の生まれだった彼は、12歳で印刷所の徒弟となり、新聞や書籍の出版で大きな財を築きました。その莫大な収益を、政治活動や科学研究(雷の実験など)といった本業以外の活動に惜しみなく注ぎ込みました。
彼にとっての印刷業は、単なる生計の手段ではなく、後に成し遂げる偉大な功績を支えるための「基盤」だったと言えるでしょう。
なぜ偉人たちは副業を持っていたの?
彼らが副業をしていた理由は、現代の私たちにも通じるものがあります。
1. 収入源の確保
歴史上の偉人たちも、必ずしも安定した収入があったわけではありませんでした。特に芸術家や研究者は、パトロンがいなければ生活が成り立たないことも。複数の収入源を持つことで、生活の安定を図っていたのです。
2. 探求心を満たすため
偉人たちは、一つの分野に留まらない強い好奇心を持っていました。副業は、彼らが持つ多才なスキルや知識を活かし、新たな挑戦をするための素晴らしい機会でした。その探求心や経験が、本業にも良い影響を与えていたのです。
現代の私たちにも役立つ、偉人の副業マインド
現代は「副業」が当たり前の時代になりました。偉人たちの生き方から、私たちはどんなヒントを得られるでしょうか?
「本業」という枠にとらわれない:自分のスキルや興味を、本業以外でどう活かせるかを考えてみる。
好奇心を大切にする:収入のためだけでなく、純粋な興味や学びのために新しいことに挑戦してみる。
複数の収入源を持つことの強み:一つの仕事に依存せず、自分のキャリアを守るための選択肢を持つ。
偉人たちの副業は、単なるお小遣い稼ぎではありませんでした。それは、彼らが持つ才能を多角的に活かし、人生をより豊かにするための手段だったのです。