おまとめローンで逆に損をする?「支払総額」が増える失敗例と回避するシミュレーション術


「毎月の返済額が安くなるなら、おまとめローンに乗り換えたほうが絶対にお得だ」と考えていませんか?実は、ここに大きな落とし穴があります。

おまとめローンを利用して月々の負担を減らした結果、**「最終的に支払う利息の総額が、一本化する前よりも増えてしまった」**という失敗例は少なくありません。借金を一本化して精神的に楽になることは大切ですが、家計を再建するためには「損をしない」ことが大前提です。

この記事では、おまとめローンで失敗する原因を具体的に示し、支払総額を抑えるための賢いシミュレーション方法と回避術を詳しく解説します。


1. なぜ「毎月の返済額」が減ったのに「支払総額」が増えるのか?

おまとめローンで損をする最大の理由は、**「返済期間(回数)の延長」**にあります。

返済期間と利息の仕組み

月々の返済額を無理のない金額まで下げると、その分、完済までの期間が長くなります。ローンは借入残高に対して毎日利息が発生するため、期間が延びれば延びるほど、金利が少し下がった程度では相殺できないほどの利息が積み重なってしまうのです。

  • 失敗のパターン:

    金利が $18.0\%$ から $15.0\%$ に下がったが、返済期間を3年から6年に延ばしてしまった。この場合、毎月の支払いは楽になりますが、最終的に金融機関に支払う利息の合計は、おまとめ前より大幅に増える可能性が高くなります。


2. 具体的な失敗事例:シミュレーションで比較

例えば、3社から合計150万円(平均金利 $18.0\%$)を借りているケースを考えてみましょう。

  • おまとめ前: 毎月5万円返済。

  • おまとめ後: 低金利の商品(年 $13.0\%$)に一本化。毎月の返済を楽にするため、月3万円の返済に変更。

この場合、月々の負担は2万円減りますが、返済期間が大幅に延びることになります。結果として、3万円ずつコツコツ返している間に発生する利息が、一本化による低金利のメリットを食いつぶし、トータルの支払額が数十万円単位で膨らんでしまうのです。


3. 支払総額で損をしないための「3つの回避術」

おまとめローンを「借金を減らすためのツール」として正しく使うには、以下の戦略が不可欠です。

① 返済期間を「おまとめ前」より延ばさない

最も確実な方法は、月々の返済額を減らしすぎず、一本化する前の合計返済額と同じ金額を支払い続けることです。金利が下がった分だけ元金の減りが早くなり、完済時期を前倒しにできるため、確実に支払総額を減らすことができます。

② 「繰り上げ返済」を前提に計画する

家計に余裕がある月は、迷わず追加で返済を行いましょう。おまとめローンの多くは、毎月の定額返済とは別に、手数料無料で繰り上げ返済ができる仕組みになっています。元金を直接減らすことができるため、利息カットに絶大な効果を発揮します。

③ 金利の「上限」でシミュレーションする

おまとめローンの広告には「金利 $3.0\% \sim 15.0\%$」のように幅がありますが、実際の審査で適用されるのは上限に近い金利であることが多いです。期待値で計算せず、最も高い金利が適用された場合の総支払額を算出しておくことが、失敗を防ぐコツです。


4. シミュレーションで確認すべき必須項目

申し込み前に、公式サイトのシミュレーター等を使って以下の3点を必ずメモしてください。

  1. 完済までの総回数: いまのペースで返すと何回で終わるか? おまとめ後は何回になるか?

  2. 利息の総支払額: 借りた元金に対して、合計でいくらの利息を払うことになるか?

  3. 手数料や諸費用: 契約時の事務手数料や、印紙代などが初期費用としてかかる場合があります。これらを含めてもお得かどうかを判断しましょう。


5. 「おまとめ後の追加借入」は絶対に厳禁

おまとめローンで一本化すると、これまで使っていたカードローンの枠が空くことになります。ここで「枠が空いたから少しだけ借りよう」と手を出してしまうと、おまとめローンの返済に加えて新しい借金が重なり、以前よりも深刻な状況に陥ります。

多くの専用ローンでは、他社解約を条件としている場合がありますが、自分自身でも「二度と借りない」という強い意志を持つことが、おまとめを成功させる最後の鍵となります。


まとめ

おまとめローンは、使い方次第で「救済の神様」にも「支払いを長引かせる罠」にもなります。

大切なのは、目の前の「月々の返済額」の減少だけに惑わされず、「最終的にいくら払って完済するのか」というゴールを直視することです。金利が下がったメリットを最大限に活かし、1日でも早く、1円でも安く完済を目指しましょう。

まずは、現在の全ての借り入れの「残りの返済回数」と「完済までの総額」を正確に把握することから始めてみませんか。


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